歯科医院のファイルメーカー・iPad活用事例|電子問診票・電子カルテを自作
ファイルメーカー活用事例:歯科カルテ管理
本日は歯科医院を営む歯医者さんからの依頼があり、大阪に来ています。今回の依頼内容は、患者カルテと電子問診票の制作サポートです。院長は開業10年目ですが、レセプトや市販されているシステムでは、満足できる顧客管理機能がなかったので、FileMakerを使って、歯科医院の定期健診システムを自作することを決められたとのことです。
また、こちらの歯科医院では、特に乳幼児の口腔内管理やアフターフォローに力をいれており、フッ素塗布料とdmfの関係を独自の基準で調査しています。大学との共同研究も実施しており、これらの統計データを管理する独自のデータベースも一緒に開発したいというオーダーでした。
今回のご依頼内容は、次の通りです。
- iPadを使った電子問診表の作成
- 電子カルテとiPadを使った電子問診票との連動
- 電話着信時からの顧客カルテの表示(CTIシステム)
- 乳幼児へのフッ素塗布とdmfの経過記録機能
- 継続管理機能・一定期間お客様へのフォローメールの自動配信
- ダイレクトメールによる定期健診のご案内機能
近年、歯科医院の業界では開業者が増加し、コンビニエンスストアを上回る数の歯科医院が存在しています。このような経営環境の中では、患者一人ひとりのライフタイムバリューを増やすため、患者のアフターフォローが欠かせません。
FileMaker Proは使いやすいソフトウエアなので、定期健診の案内など継続管理に必要なシステムを自作することもできます。しかし、電子問診票や電子カルテなど本格的なシステムを運用するには、リレーションやスクリプトの機能を正しく理解する必要があります。この時、外部の専門家のアドバイスを得た方が、より短時間でより発展性のあるシステムが構築可能です。
歯科業界の将来をみすえ、この機会に治療サービスと患者の継続管理の仕組みを抜本的に見直したい方は、ファイルメーカーの講座を受講されてみてはいかがでしょうか。
なお、今回開発したシステムは下記のホームページで公開しているので、ご参照ください。