ファイルメーカー|リレーションとポータル使い方|基本編
リレーション|ポータルの使い方【基本】
ファイルメーカー初心者がつまづきやすい壁の一つが「ポータル」の使い方です。
リレーションの「1対他」の親子関係が理解できれば、問題ないのですが、ポータルの使い方がよくわからないために、フィールドを幾つも作ったり、繰り返しフィールドで代用しているデータベースをよく見かけます。
こんな感じ
日付1
日付2
日付3
※悪い例です。真似しないように。
こんな構造でも、目的さえ果たせてしまえば良いのですが、機能の拡張や発展性に制限ができてしまいます。こんな構造でデータベースを作っている方は要注意です。本格的なデータベースを作る場合には、類似フィードを幾つも作る方法や不用意に繰り返しフィールドを使用することは、やめた方がよいでしょう。
リレーションとポータルの基本
ポータルの仕組みが分かれば、リレーションの基本をマスターしたと言っていいです。しかし、リレーショナルデータベースが初めての方にとって、分かり難いのがポータルの使い方です。まずは、ポータルとよく比較される繰り返しフィールドを例にポータルの利用のメリットを見ていきましょう。
【繰り返しフィールドとポータルの比較】
機能 | 特徴 |
---|---|
繰り返し フィールド | ・リレーションが不要で設定が簡単 ・ただし、繰り返し数に制限がある(データ入力数に制限がある) ・他のテーブルでデータを参照しにくい(データベース発展性に難がある) |
ポータル | ・リレーションが設定が必要。 ・ポータル行を増やし続けることができ、データ入力数に制限がない。 ・データの集計結果を他のレイアウトに表示できる等、自在に発展可能。 |
繰り返しフィールドは、リレーションを使わなくても、繰り返しデータが入力できるメリットがあります。反面、データ入力数やデータベースの発展性に制限が生じます。繰り返しフィールド自体が、ファイルメーカーにリレーション機能がなかった時代の産物であり、人によっては「繰り返しフィールドの使い方は覚えない方が良い」という意見もあります。
一方、ポータルはファイルメーカーにリレーション機能が加わった時に実装された機能で、リレーションを活用することで、自由自在にデータベースを発展させることができます。もちろん、データの入力数にも制限がありません。
ポータルは、応用や発展が利きやすい機能であり、ファイルメーカーを利用するうえでは、最低限、身に付けておきたい機能です。ポータルが自在に活用できれば、ファイルメーカーの世界で『自由の翼』を手に入れたといて過言ではありません。ぜひ、この機会にポータルの利用方法をしっかりと身に付けてください。