ファイルメーカーは難しい 。それとも簡単?
ファイルメーカーは難しい?
FileMakerを使い始めて、もう20年になります。
初めてファイルメーカーに触れたのはバージョン4です。昔のファイルメーカーは、カード型データベースの名残りもあり、使える機能も少なかったです。
それでもユーザーフレンドリーな操作性を持つファイルメーカーは、沢山の感動を与えてくれくれました。初めてレイアウトを設計した喜び、スクリプトが動いた衝撃は今も忘れられません。
昔のファイルメーカー
当時、私はシステム開発会社に勤務していたのではなく、製造業でものづくりの仕事をしていました。いわゆるインハウスでの開発で、初めて自分で作成したデータベースは、クレーム情報を整理するデータベースでした。
当時は今ほど、ファイルメーカーを学べる機会もなく、書籍を片手に独学でシステムを開発したものです。
ただ、理解も不十分で本当の意味でリレーションを理解するには5年以上掛かったと記憶しています。しかし、それでも現場のニーズに合わせて、必要な機能を実現できるファイルメーカーは、とても便利なツールでした。
今のファイルメーカー
一方、今のファイルメーカーは機能が豊富です。iPadやiPhoneでも利用でき、WEB上でのデータベース公開もできます。リレーショナルデータベースの機能が発展し、複数のテーブルが管理できます。スクリプトや関数もモバイル端末に合わせて機能が拡充されています。
昔と比べ、機能が充実しました。長らくファイルメーカーを使ってきたロイヤルユーザーにとっては、大変ありがたいことです。
しかし、機能が充実した分だけ、ファイルメーカーを初めて使う初心者にとっては「難しい」データベースソフトになったでしょう。「昔のファイルメーカーは簡単、今のファイルメーカーは難しい」というのが、率直な感想です。
ファイルメーカーの使い方を学ぶには
ファイルメーカーの使い方を教える仕事をして、よく聞く意見は、昔からファイルメーカーを使っていた方は「ファイルメーカーは簡単だ」と言い。今、ファイルメーカーを覚えようとする方は「難しい」と言います。
これは、両者の経験の差でどちらも、正しい感覚だと思います。
初心者の方には難しくなったファイルメーカー。使い方を教える仕事をする私にとっては、大きな問題です。
しかし、それでも、まだファイルメーカーには、ユーザーフレンドリ―な部分も残っています。ファイルメーカー初心者の方は、まず、ユーザーフレンドリ―な部分に触れてください。ファイルメーカーを好きになってもらうことが何よりも重要です。
それがファイルメーカーに躓かず、使い方を覚えるための秘訣です。