比較!ファイルメーカーとアクセスの違い
FileMakerとAccessとの違い
FileMakerとAccessは、よく比較対象に上がられるソフトウェアでした。しかし、FileMakerがクロスプラットフォームとしての地位を確立してからは、比較されることも減ったと思います。また、AccessからFileMakerに移行するユーザーや開発者も増えたと実感しています。
何故、AccessからFileMakerへの移行が進んだのか、その理由を下記に紹介します。
覚えるのが簡単!
ファイルメーカーは、初めての方もすぐに使い始めることができるデータベースソフトです。ファイルメーカー社はアップルの子会社ということもあり、グラフィカルで美しいインターフェースを搭載し、直観的に操作できます。
一方アクセスは、ユーザインターフェースの設計がより難解です。データベースの制作が初めての方にとっては、基本操作を覚えるのが難解です。アクセスに挫折したけど、ユーザーフレンドリーなファイルメーカーを活用しデータベースが設計できたというお客様が多くいます。
プラットフォーム
アクセスはWinodows専用のデータベースソフトです。一方、ファイルメーカーはクロスプラットホームでありWindowsとMacの両方で使えます。また、FileMaker Goを使えば、iPhoneやiPadでもファイルメーカーで作ったデータベースを動作させることができます。またWEBダイレクトの機能を使えば、WEBブラウザでの操作も可能です。
外出先でのモバイル端末での利用が増えたことは、アクセスからファイルメーカーに移行する大きな要因となりました。
デザイン性・簡便さ
ファイルメーカーは、アクセスと比較してより優れたデザイン性・操作性のインターフェイスを作ることができます。また、ファイルメーカーでは、すべての情報に、フォーム、リスト、表の表示形式が自動的に作られます。この簡便さがファイルメーカー最大のメリットです。
また、システムの処理を自動化するスクリプトが日本語をベースに作られてます。アクセスのVBAのように英語でプログラムを記述する必要がありません。読解性・分かりやすさの面からもFileMakerは支持されています。
WEB公開・拡張性
ファイルメーカーでは、データベース・ソリューションを簡単にWeb 公開できます。WEB公開されたデータベースは、ブラウザで閲覧・入力が可能であり、アンドロイド(Android)環境からでも更新できます。
一方、アクセスは専用サーバーがなく、20 名以上のユーザがいると、最適なパフォーマンスを得られません。また、インターネット上にデータベースを公開するには、Web データベースとデスクトップ データベースの設計の違いも把握しておく必要があります。
AccessとFileMakerの機能比較表
比較項目 | Access | FileMaker |
---|---|---|
使い始める時の簡単さ | 修得に時間がかかる 挫折しやすい | 直感的で分かりやすい 独学でも習得できる |
利用できるデバイス | Windowsのみ | Windows、Mac、iPhone、iPad |
デザイン性能 | 劣る | 優れる |
自動化機能 | VBA(難しい) | スプリクト(比較的易しい) |
WEB公開 | 不可 | 可能 |
データベースの容量 | 2ギガバイト | 8テラバイト |
解説本など情報量 | 多い | 少ない |
FileMakerとAccessの互換性についてよく質問を受けます。データについてはCSVなどに変換することで移行できますが、データベース構造の互換性はありません。FileMakerとAccessのどちらを使うかは、事前によく検討しておく必要があります。
ファイルメーカーの直観的な操作方法が分かる動画がありましたので、ご参照ください。
ファイルメーカーの利用のポイント
ファイルメーカーのデメリットをあげるとすれば、アクセスに比べ情報量が少ないことです。お近くの本屋さんに行っていただけると分かると思いますが、ファイルメーカーの専門書はアクセスに比べて少ないです。その結果、我流や独学で勉強する方もいますが、本格的なデータベースを開発・運用を開始するには、専門家に相談することをお勧めします。