ファイルメーカー活用事例:営業日報・営業管理
ファイルメーカー活用事例:営業日報・営業管理
お盆休み真っ最中ですが、今日はイベント企画・運営会社に務める営業担当者と、梅田でファイルメーカーの個人レッスンです。受講申込者の6割は、企業からのお申し込みですが、残り4割は今回の受講者のように個人でのお申込です。
お盆休み返上で、会社の業務改善のために個人負担で講座を受講する姿勢には、頭の下がる思いです。受講者の熱意に答えるよう、いつも以上に気合いが入ります。
今回のご依頼者内容は、下記の通りです。
- 引合案件ごとの顧客訪問履歴の記録
- 営業活動の進捗管理機能(営業停滞案件のアラート表示)
- 営業担当者・顧客ごとの受注額のグラフ表示
- 受注案件ごとの収益管理機能
- 案件管理テーブルと見積情報テーブルの連動
営業管理システムとしては、標準的な機能です。ただ。受講者が自作したデータベースでは、リレーションとテーブルの使い方に問題があり、受注案件ごと、担当者ごとの売上集計レポートを上手く表示出来ませんでした。
ファイルメーカーは、使い方やすいデータベースで独学で運用される方もいます。しかし、独学では、リレーションとテーブルの使い方については、理解が曖昧になる傾向があるようです。また、主キーと外部キーとの使い分けも正しく出来ていないことが多いです。
独学される方は、市販されているファイルメーカーの教本で学習されるのですが、市販本ではリレーションの作成手順のみが解説され、なぜ、リレーションの概念や何故、リレーションが必要なのかなど、本質的な説明が不足しています。これが原因で、リレーションの基礎構造設計がおかしくなることが多いのではないのでしょうか。
今回の講座では、顧客情報、案件情報、訪問履歴ごとにテーブルを正規化し、リレーションで繋げることを提案しました。
ファイルメーカーは、柔軟性のあるデータベースソフトですが、基礎構造となるリレーショングラフは、データベース設計の初期段階で骨格を固めておく必要があります。初期段階でのリレーションの基礎設計に問題があると、のちのちの改良は難しくなります。
今回の受講者は、構築初期段階でテーブルとリレーションの構造が見直せたので、今後のデータベース運用が大幅にスムーズになると、喜んでおられました。