ファイルメーカー・iPad活用事例:介護・看護|介護記録・看護記録のシステム自作
ファイルメーカー活用事例:通所介護(ディサービス)
本日は大阪府の堺市に来ています。通所介護(デイサービス)を経営する社長さんからご依頼で介護記録の管理システムの構築のお手伝いに来ています。介護・看護事業を営む事業者さんからの「共同開発」のご依頼は多く、これまでに10種以上のシステムの構築をお手伝いしてきました。
介護・看護と言っても、業態は法律で規定され細かく分かれています。過去にシステム構築のお手伝いをした業態としては、訪問介護/訪問看護/デイケア/通所リハビリテーション/短期入所サービス/居宅介護支援事業などです。
これらの業種で共通している悩みは、行政機関等に提出する書類や記録保管すべき帳票が多岐に渡るという点です。このため同じような書類を複数作る必要があり、その事務効率を高めたいというのが共通の課題です。
この課題解決に適したのがFileMakerであり、システム開発サポートのご依頼が多い理由となっています。なお、今回の共同開発における要望事項は次の通りです。
- 利用者の基本情報および介護記録の管理
- 介護保険被保険者証の有効期限切れのお知らせ機能
- 職員の保有資格/勤務履歴/賃金記録の管理
- iPadを活用した同意書への手書きサイン機能
- 職員の日報および連絡引継ぎ事項を管理するデータベース構築
過去の介護・看護系システムの開発サポートでよくあるご依頼では、以下の通りです。
利用者情報の管理
過去のご要望で最も多いのは、利用者情報の管理です。利用者の基本情報に紐づけながら、介護記録(看護記録)を登録していけるようにするするのが基本的な機能です。
最近のFileMakerは、iPadを使った手書きサインができたり、iPadを使った動画撮影ができます。これをご家族やケアマネージャーへの説明に使いたいというご要望が多くなっています。
職員情報の管理
一方、最近になって増えているのが「職員の給与支払い履歴を記録したい」というご要望です。国から介護事業にかかわる職員の処遇改善が求められるようになっているのがその要因です。
介護・看護事業所の給与体系は、役職給のほか、資格手当や処遇改善手当など複雑化しています。これらをデータベースで管理すれば、行政機関に提出する書類を簡単に作成できるようになります。